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両神山  標高1,723m   標高差1,053m   歩行距離 11.3km  2011年4月16日

往路  日向大谷駐車場--両神山荘--会所--清滝小屋--両神神社--両神山
復路  両神山--両神神社--清滝小屋--両神山荘-- 会所--日向大谷駐車場
 am8:30~pm5:30    埼玉県秩父・小鹿野町   mapion地図   
鋸歯状の奇岩峰を屏風のように見える岩稜は、どの方面から見ても迫力がある山容で、奥秩父の一番北側に位置する特異な山容として知られている山です。古くから、信仰の山として麓の地域の人々のくらしと密接に関わりを持ってきました。両神山はアカヤシオの開花時期、多くの登山者で賑わいます。
 
今回の登山口になる大谷口は両神山の一般コースですが、今までの自然探索の中で、距離と標高差は一番あります。日向大谷の集落の激細な村道を抜け、第二駐車場は既に満車でしたので、両神山荘有料駐車場に置きます。早速、両神山荘でワンちゃんがお出迎えです。

天気も上々、気分も爽快!・・・。しかしながら一眼レフのバッテリー異常で作動せず、気分を取り直しスタートです。登山口から3分位で鳥居をくぐります。小さなお堂の中に勧蔵行者像が安置されていて、その後も石像や石碑が点在し、信仰の山であることが伺えます。

七滝沢コースの分岐である会所まではアップダウンの道が続き、高低を稼げません。七滝沢を木橋で渡り、いよいよ本格的な急登が始まります。
道標は距離入りで数ヶ所に設置してあり、励みになります。途中、少しグロテクスな石像が祀られていました。山道はその後も薄川を左右に何度か渡ります。ジグザグの登りで沢から離れると、展望の利かない急傾斜をただひたすら登りこみます。
か細い山道は枯れ葉に覆われ、崩れている個所があります。佐久のおね~さんはコケたみたいですが、すぐさま滑さんが救助!見上げると遥か遠くに剣の峰が見え隠れしています。
道中、八海山の石像が祀られています。さらに20分位歩くと、弘法之井戸の水場です。非常に冷たく美味しい水で、代わる代わる飲んで元気を頂きます。
水場を過ぎると、山道は大地震の影響か、所々滑落していて非常に歩きづらいです。予想以上の好天気で気温も上昇!皆さんの疲れも徐々に出てきた感じです。
ほどなくしてログハウス風造りの清滝小屋に到着しますが、休業中で避難小屋になっています。小屋周辺には、トイレがあり、ベンチやテーブルが置かれている休憩所になっていますのでゆっくり休みます。※この山小屋はある意味、両神山の隠れたシンボルかもしれません。
清滝小屋からはジグザクの急登が始まり、やがて産体尾根にでると眺望が開け、山頂が見えます。急坂になりクサリ場の連続で、根っこや岩場を慎重に登って行きます。

標高を上げると山道は凍っていて滑りますので大変危険です。このルート最大の難所で、岩場&鎖&ロープ&極めるけはアイスバーンです。今回の参加者は妙義山の岩登りと、スカリ、黒斑のスノーハイクを経験していますので、難なく全員通過です。
著しく滑る樹林帯を登りこむと両神神社本社に着きます。狛犬が2匹いますが、狼みたいな顔をしていました。奥に御嶽神社の本社が並んでいます。一息いれてから山頂(剣の峰)に向かいます。

両神神社を過ぎ、登山道に至る所にロープが張られ、迂回道に案内されます。白井差からのコースの地権者と県との折り合いが合わず、従来の登山道が通行禁止となった為、並行に沿った巻き道から山頂を目指します。※表向きには登山者のマナーが悪いと言う意見らしいですが・・・。 標高を上げると西上州の山並が見えていきます。
まだまだ油断は禁物です。根っこを掴んで岩場を登ったり、トラバース気味のアイスバーン道が待ち受けています。
ここがメインの最後の梯子と鎖場で、「関東の山あるき100選」等に載ってた風景と同じ場所です。太めの鎖をしっかり掴んで、高低差1,053mの最後を登りおえます。
奈良期に役小角が開山したと伝えられ、江戸期には修験者の道場として賑わい、山中には300余体の石仏が残っている。山名の由来は、山頂直下に両神神社本社があり、イザナギ、イザナミの二神を祀るので、両神山とよばれるという説や、山上に竜頭神社奥社があるので竜神山と呼ばれ、それが両神山と変化したという説、日本武尊が東征のとき8日間見えていたので八日見山と名づけられ、それが変化して両神山となったという説などがあります。山開きは二日後の4月18日です。

後半へ続く!