北向地蔵378m 観音ヶ岳377m スカリ山 標高435.1m 埼玉県日高市・毛呂町
行程: セルフ駐車場(8::50)⇒金比羅神社(9::20〜9:28)⇒日和田山(9::35)⇒高指山
(9::55)⇒物見山(9:32)⇒北向地蔵11::03〜11:48))⇒観音山(12::05)⇒スカリ山(12::13〜12:22)
⇒五常の滝(13:08)⇒武蔵横手駅(13::42〜14:20)⇒高麗駅(14::28)⇒セルフ駐車場(14::45)
am8:50〜pm2:45 |
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北向地蔵で柚子のジャム売りしていた気さくなジャムおじさんのお勧めの、眺望の良い観音ヶ岳とスカリ山へ急遽向かう事にします。真面目に案内を聞いていなかったので一瞬戸惑いますが、ユガテ方面へ向かう親切な年配夫婦に出会い、道案内をして頂きました。
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物見山を後にして痩せ尾根峠付近では、時折吹く横風が木々に残った雪を再度新雪のように降らせます。行儀良く並んだ杉林の真ん中に続く尾根道は積雪10cm位あり、スノーハイク特有のザクッ!とした音をたてながら歩きます。
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タミーさんを筆頭にひでさん、ゆめさん、なめさん、信笑さんも初めての雪山歩きに新鮮な表情(驚きと戸惑いとわくわく感?)で、奥武蔵の名山を堪能していました。
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今回で3度目の日和田山にて、初富士を眺め、新雪を踏みしめながら歩く私は、皆さん以上に堪能したのでは? 北向地蔵を目前にして、少し遠回りの左ピーク歩きを選び、7人分の真新しい足跡を付けながら向かうことにします。
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地蔵尊は、北向きに立っている東屋の中で手厚く祀られている珍しいお地蔵さんです。順番にお賽銭をし、道中の安全を願います。北向地蔵の由来は、天明6年に流行した悪疫を防ごうと野州岩舟地蔵尊より分身として譲り受け、北の方の岩舟地蔵尊に向かい合わせ守護神にしたと伝えられ、丁度北を向いて立っているので北向地蔵と呼ばれ、現在では男女逢瀬をとりもつ縁起地蔵として親しまれています。
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北向地蔵の段上の日向スペースで昼食休憩場所を探していたら、柚子のジャム売りをしていたおじさんが「眺望の良スカリ山まで30分位で行けるよ!」と、巷で有名な“カマおじさん”自作のスカリ山より描かれた展望図を指し出し、説明をしていました。
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腹ペコ状態ですので、北向地蔵で美味しい山ごはんです。気温が低く、おにぎりは冷たくなって震えながらの食事でしたが・・・。食後のクッキーとホットカフェオレが冷たい体を温め、格別です。ゆめさんは「あぁ〜!!」と満喫のタメ息をつきながらホットカフェオレで安堵しています。
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栄養補給を終え、パワーも再起動!スカリ山へ向かうルートは良くわかりませんけど、意見が一致しましたので向かう事にしますが・・・。地図もなく検討もつかない冒険に戸惑い、諦めかけた頃・・・。ユガデ方面へ向かう親切な年配夫婦がルートを教えてくれて、しかも一緒に来てくれました。そうなると元気なタミーさんはトップで飛ばし始めます。
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素晴らしい眺めのピークでスカリ山と思いきや、偽ピークの観音ヶ岳でした。ここからは、スカリ山と奥武蔵の山々がお見事です。
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スカリ山はマイナーな山ですので、ひっそりとした山頂です。しかしながら、奥武蔵の代表的な山々の見事な景色が広がり、「素晴らし〜い!」の一言です。 四等三角点設置の毛呂山町最高峰スカリ山に予定外報酬の感激です。教えてくれたジャムおじさんに感謝です。
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景色は抜群!秩父の山々から上州の名山までの景色が抜けます。石灰岩の掘削で山肌が大きく削られている秩父の武甲山です。谷川岳〜赤城山〜日光白根〜日光男体山等の眺望が広がります。
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お江戸からお越しの親切な年配夫婦も、先程のジャムおじさんと同じ、巷で有名なカマおじさん自作の山岳展望図を持っていました。・・・・。ふと思い浮かべると、ふじみや茶屋に同じ展望図が貼ってありました。 グループだけの貸切になった山頂で、赤城山めがけ恒例のヤッホーです。先程帰った年配夫婦もヤッホーのやまびこを聞いて笑みを浮かべているのでは?・・それにしてもタミー&ゆめさんの息の長いヤッホーは必見です。 ☆展望図はクリックで拡大!
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奥武蔵〜秩父の山々の眺望です。伊豆ヶ岳の後方には武甲山〜武川岳〜小持・大持山が見えます。中央には子の権現が見えます。 ☆クリックで拡大!
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五常の滝へ向かう少し複雑な山道を歩き、標高を下げていきます。途中、沢沿いの水場で、雪融けの冷たい水を美味しく頂きます。
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水場からしばらく歩くと「五常の滝」に到着。この滝は、古代の世にこの辺りに住んでいた高麗一族の伝説のある滝なのだそうです。
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やがて左側に五常の滝の入り口の道標があります。岩場に不動尊が祀られ、落差12m位の流れ落ちる五常の滝があり、小振りですが見応えを感じました。五常の滝は南北朝時代に地元の高麗一族の武者が出陣前に滝に打たれて身を清めたという伝説が残っているそうで、五常とは、仁・義・礼・智・信という5つの道徳のことみたいです。
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五常の滝からは、舗装された道路を武蔵横手駅近くまでの下りなのですが、杉木立の林の中を30分近く歩いていくので森林浴効果があり、道なりに続く渓流のせせらぎを聞きながら歩くのは最高の気分でした。
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高麗駅前にはトーテンポールみたいな赤い棒が、堂々と二本立っていて「天下大将軍」 「地下女将軍」と書かれています。高麗という言葉からも朝鮮高句麗に由来し、将軍標という魔除けらしいです。長閑な田舎道をのんびりと日和田山駐車場へ向かいます。
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帰りは湯郷玉川温泉でゆっくりと寛ぎます。お湯は、pH値が10.1と非常に高いアルカリで、つるつる感とすべすべ感を味わえます。 待ちに待った夕食と感想会はオープンしたての新業態営業、“赤城おろし豚精肉店”で美味しく頂き、せっかく消費したカロリーを一瞬で補給してしまいました。
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<主催者からの一言>2月11日が元々の予定日でしたが、二日間にわたる雪の予報で、今回初のロングコースということもあり、安全策をとって初めての日程変更とさせていただきました。雪あがりの澄み切った空気に富士山もバッチリ。思わぬ快適スノーハイクも楽しめて、思い切って変更して良かったです。
突然の変更に予定がつかなかった方々もいらっしゃいましたが、皆さんのその時々の状況判断はとても大切だと思います。自分のおかれた状況や力量は、自分でしかわからないし、無理をしすぎてしまうとゆがみがおき、返って状況を悪くしてしまいます。どの決断もお一人お一人の決断がご自分にとっての最高の決断として受け入れて頂ければ幸いです。
また、今回参加された5名の皆さまには、突然の日程変更に調整をしてご参加頂き、有難うございます。そして、大変お疲れ様でした。また、「思いどおりの人生を生きる」力の高まりを実感しました。大変長い距離でしたが、皆さんの積極的な気力にとても感心するとともに大変癒されました。ありがとうございました。
次回の登山ワークは3月21日高尾山で、平成19年に富士山と並んでミシュランの三ツ星に指定された素晴らしい山です。人気のコースです。
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