THSC自然探索


伊豆ヶ岳   標高851.4m  2012年2月11日  高低差、約550m 歩行距離、約8.6km  奥武蔵
正丸駅⇒正丸峠⇒小高山⇒五輪山⇒伊豆ヶ岳⇒正丸駅 mapion地図

伊豆ヶ岳(いずがたけ)は、埼玉県飯能市にある人気の山です。名前の由来は、快晴の日に山頂に登ると伊豆まで見えるからという説や、柚の木が多く生えていたからという「柚ヶ岳説」、山麓で温泉が湧き出ていたからという「湯津ヶ岳説」、さらにアイヌ語説などいろいろな説があります。山頂直下には男坂という鎖場があり、伊豆ヶ岳の名所となっていたが、岩場が崩れやすく危険なため、自己責任通過となっています。山頂からは西武ドーム、空気の澄んだ快晴の日には都心の高層ビル群や浅間山、男体山まで見渡すことができます。
正丸駅に到着すると、沢山のハイカーで賑わっていますので、伊豆ヶ岳の人気が高さが分かります。本日も冬山必須アイテムの軽アイゼンを準備し、仕度を整えて出発です。 正丸峠を経由して「伊豆ヶ岳」へと向かいます。
駅の左側の階段を降りて線路下をくぐると、集落沿いの村道を流れ落ちる清流が凍っていました。道に沿った風流な川を眺めながら登ります。くーみんも常連の領域に入って来ましたので少し、余裕が出て来た感じです。

登り始めると道に雪が残っています。伊豆ヶ岳直登ルートと正丸峠との馬頭観音の分岐を、真っすぐの正丸峠へと向かいます。沢沿いの登山道に入ると積雪が多くなり、凍っていますので、軽アイゼンを初装着します。
樹林帯を抜けると、正丸峠直下に急な階段があり、カチンコチンに凍っていますので、滑らないように慎重に登ります。くーちゃんの必死にポールを掴みながら登って来る姿が見えます。頭上には第一休憩ポイントの奥村茶屋が待ちかまえています。  
その昔、足の弱った母を背負って、足腰の病に霊験があるといわれる子ノ権現まで峠を越えて行き、その治癒を祈願したという孝行息子「正丸」にちなんで名付けられたと言われている正丸峠ですそんな思いに感動し、くーみんは顔だけチョコンと出しています。峠からの景色は東京スカイツリーや副都心のビル群が見えました。 
正丸峠からは尾根伝いの積雪の登山道で、木々の間からは時折、眺望が開けます。爽やかな風に吹かれへなちょこ木段の隅から登って行きます。
タミーは、拾ったどんぐりの笠を大事に持っていますので、お気に入りの一品になったみたいです。五輪山では五輪かしまし娘がいました。坂を少し下ると大蔵山方面からの道と合流し、すぐに男坂(鎖場経由)と女坂に分かれます。
男坂は危険を伴うので、くーちゃん&さちこさんは安全の為、女坂経由で向かいます。ここで「伊豆ヶ岳の達人」小林隊長の登場です。この坂のサーポートの為にやってきた隊長と一緒に、男坂を自己責任で登ります。やはり、タミーとくーみんはチャレンジャーです。スリルを楽しみながら登って来ます。
男坂の岩蔭は、随所に雪が凍っていますので、雪を回避しながら登っていきます。予想以上に皆さんスイスイと登って来ますので頼もしいかぎりです。
殆どの登山者はコース案内通り、女坂から登って行きますが、おてんばタミーを筆頭に、皆さん勢い良く登って来ます。男坂を制覇し・・・ヤッター!
無事、登り終わって最高地点の岩場から、秩父の山が絶景です。武川岳の後方には武甲山の横顔が見えます。女坂との合流地点を過ぎて山頂に到着すると、女坂経由のくーちゃん&さちこさんと合流します。※男坂は一般コースではありません。
伊豆ヶ岳山頂は、お天気も最高で温かく、賑やかでした。途中でお会いした優しいおじさんにワンショット撮って頂きました。山頂からの景色は、秩父の山越しに浅間山、御荷鉾山等が見え、武甲山~スカイツリー~副都心のビル群も見えます。※マウスを合わせると、武川岳~焼山~二子山方面の景色です。
自給自足持参の弁当で、それぞれ美味しい山ごはんを頂きます。タミーは、特製サンドウィッチをナプキン持参でお洒落なランチを。ガスバーナーで山らーめん初デビューの滑ちゃんは、味わい深いお顔で黙々と頂いていました。
男坂でのサポートが終わった小林隊長は、一般縦走コースの子の権現では無く、一路、武川岳へと向かって行きました。6ピーク縦走して、芦ヶ久保駅から正丸駅まで電車で帰ってくるそうです。それでは、さようなら・・・。 武川岳&焼山(バックに武甲山)の写真を隊長から頂きました。
帰路の女坂は一旦融けた雪が凍り、凄い事になっていました。滑らないように木の枝に捕まったり、お尻を使って下がってきます。尾根道に出て一安心です。
馬頭観音の分岐まで戻ってきました。後は安全な車道だけですので、残り少ない道程を楽しみながら正丸駅へと戻って行きます。
本日は梵の湯の源泉に浸かって温まり、疲れた体を癒します。入浴後は大広間で反省会です。雪あり、氷あり、鎖ありと、メリハリのある人気の伊豆ヶ岳でしたので、皆さん満足したそうです。
焼き肉「義’s館」へ今回も向かいます。さっちゃんは今まで食べられなかったホルモンに挑戦ですが、絶品のホルモンの為、ホルモン革命がおきたそうです。
記念すべき第20回目を迎えた自然探索でした。 山では万が一に備えての装備が、とても重要です。今回は、まさかの雪の多さにびっくりしました。万が一に装備した軽アイゼンが大活躍となりました。帰路の凍りついた斜面では、もしアイゼンが無かったら・・・と思うと、ゾォ~とします。何事にも言える事ですが、無事終了してこそ、成功です。最大の目標を忘れて、準備や装備を省いてしまって困難を大きくしてしまったり、怪我などがあったりすれば、それは本末転倒になってしまいます。改めて、安心、安全、楽しく、実行するためには、必要なものを準備することや点検、確認がとても重要だと言う事を体感しました。また、今回の行程での岩や鎖の坂や雪や氷の道を積極的にチャレンジした人は、とても楽しかった、面白かったという感想が多かったのが印象的です。ここにも、人生の楽しみ方のヒントがあるようです。  
 皆さんの快適な人生づくりを心より応援しています。 一人ひとりが自分の安全を確保し、無事に帰ってこられた事を、心より感謝申し上げます。。