燕岳

燕岳 標高2,763m   標高差約1,369m 歩行距離約10q yahoo地図

中房登山口(標高1462m)⇒合戦尾根(2380m)燕山荘(2680m)⇒燕岳(2763m)

 
 コースmap

 自然探索ワークは、自分の行動や思考、感情、そして、人間関係でとる構えなどを観察し、自分自身の望む快適な状態へコントロールしたり、練習したりする場として活用頂けます。人は、自分の状態に気づかないと変化させることはできません。また、自分に気づくことで、制限からの解放が起こり、より自由な生き方を手に入れる事ができます。また、自己への重心が増え、責任をもった行き方が出来るともに自己成長していきます。
 こそしのチャレンジャーは、くーみん、タミー、もこもこ、アリスの女性4名です。クーミンはセンターから、タミ―は深谷駅、もこもこは佐久から、そしてアリスは現地集合で、合流しました。

長い間、雪に覆われた山並みが夏のほんのわずか数ヶ月の間だけ本来の姿を見せ、大自然の美しさを味あわせてくれます。大半の期間、北アルプスの山々は、人を簡単に寄せ付けない厳しい環境の中に存在しているため、この数ヵ月の間だけが人間をやさしく受け入れてくれる期間になります。そんな自然の力を借りて、生きる喜びと自己成長のチャンスを戴きにやって来ました。今年の選抜は、昨年の唐松岳に続き、北アルプスの入門コースと言われる「燕岳」。燕岳の麓にある「燕山荘」に泊るのも一つの目的です。北アルプスの表銀座コースの入り口だけあって、山も山荘もお洒落で、大変人気の山です。(コースの詳しいガイドは、下見編でご覧ください)
山頂宿泊なので、出発時間をゆっくりと計画をしておりましたら、なんと駐車場が空いていません!予定よりも40分も早く着いたので本日のタイムスケジュールは余裕かと思いきや、予定より30分遅れでなんとか登山口に到着しました。ここでアリスと合流し、出発準備を整えます。前もって準備してきた登山届を提出箱に入れて、それぞれの目標を意識しながら(?)出発します。本日は、曇りですが、道中ガスがかかっているみたいですので、途中雨に降られるかもしれません。出発開始からいきなり急坂になりますが、参道は上下線とも混雑しているので止まったり登ったりで、なかなか体が順応体制に入らず、息苦しい登りになります。
30分おきに休憩ベンチが設置されている親切な登山道で、混雑しているためベンチ毎に全員が揃うのを待ちます。合戦小屋で昼食の予定でしたが、手前一時間くらいの第三ベンチ(標高2050m 高低差588m)でお弁当を広げます。食事が終わるころ雨が降って来ましたので、忙しく撤収します。「初レイン(コート)使用!」と、喜んでいるのはタミ―です。流石レギュラーの貫禄です。いかなる時にもプラス思考で、快適達人の域に達しているではありませんか!? 
ようやく、合戦小屋(標高2370m)です。高低差900mを越えましたので、疲労が溜まって来ます。ここでは名物の長野波田産スイカを塩をたっぷりかけて頂きます。疲れた体にスイカの甘さと、塩分が体に元気を与えてくれます。山小屋で冷たいスイカが食べられるなんて、感激です。もれなく全員完食です。
合戦小屋を過ぎると森林が開けてくると同時に高山植物があちこちに見られるようになります。思ったよりコースタイムも早く、山荘までののこり1時間くらいのコースを写真をとりながらゆっくりと登っていきます。

燕山荘(標高2680m)に到着です。ここまで約1200m標高を上げてきました。道中誰もが大変苦しい時間ではありましたが、達成感という素晴らしい感覚を味わい、すがすがしい顔です。自己ベストのメンバーは、それぞれ自分の限界枠を広げる挑戦を体験しました。北アルプスの雄大な景色を見て、この感動をさらなるものにするはずでしたが、残念ながらすっかりガスに覆われていて山陰ひとつ見えません。明日の天気に期待します。
燕山荘は、昨日も明日も大きな団体があったそうですが、本日は大きな団体はないようです。下見時に予約をしておいたので、グループで一部屋個室を借りることができました。自然探索のスタート地に全員無事到着でき、生ビールで乾杯です。
一晩中、雨音が止みまず、降るだけ降ったら気が済んだのか、夜明けと共に山頂は快晴の気配です。昨日は悪天候の為、サンセットが見られませんでしたので、サンライズに期待をしていました。ご来光と共に、モーニングコーヒーを頂きます。
山頂の澄んだ空気に伝わる太陽の光は、下界では味わうことができません。周囲が皆輝いて見えます。

北アルプスも雲海が日の出と共に開けていき、全容が見えてきます。ここにいたのか、とびっくりするほど、沢山の山波が目の前に広がります。
5時半の朝食を頂いた後、今回のワークの最終目的地、燕岳山頂を目指します。ところどころ何気なく咲いているコマクサと花崗岩の白い山肌と削れた岩が山を美しく飾りつけてくれています。

自然の造形美、「イルカ岩」です。メンバーは、これ「〜に見えない?」とか言って盛り上がっていました。特に勝手につけた「ゴリラ岩」は、ご主人に似ている?とかで大うけです。ご主人の元を離れて、恋しくなったのかもしれません!? 自己観察と自然との同化を体験していくと、感性や創造性が豊かになるみたいですね。

2,700mの山頂に想像もつかなかったであろう素晴らしい白い砂地です。まるで、エメラルドグリーンの海と砂浜を思い出させるような景色に、命の洗濯をするようなすがすがしい感じを味わいます。

燕岳山頂(標高2763m)登頂です。あきらめず頑張り続け辿り着けた自信と誇り、そして、雲上で味わう山頂の空気に感動はひと際です。

花崗岩の砂地帯に広がるコマクサの群生です。どれも、朝露に濡れてひと際輝いています。メンバーの境地も同化していたことでしょう。
山頂ですっかり元気を頂き、もう少し先まで行ってみたくなりましたので、北燕岳を目指します。ここまで来る人は少ないせいか、神秘さが増して感じられます。ひと頃、もの思いにふけって感動を心に刻みます。(「ああ〜、ここで珈琲が飲みたいなあ・・・と思っていたのは、私だけでしょうか?<斎藤>)

昨夜、燕山荘のご主人からコマクサの生体についての説明をうけ、この姿になるのには、15年〜20年の月日がかかると言われ、大きなコマクサに敬意を払います。燕岳に別れを告げて山小屋に戻ります。

山小屋では、お楽しみのケーキセットを食べ、ご機嫌ワークタイムを満喫します。振り返りよりも、ケーキのご賞味が忙しい感じでした。目先のものに心を奪われると本来の目的を忘れてしまい、感情に夢中になって無意識の世界で動きます。特に本能欲求に相当するものはコントロールが難しくなるみたいです。(止めたり、指摘されたりすると不愉快になるので、現場では要注意です)
いよいよ下山です。私とアリスは、登山口よりも20〜30分下まで車を取りに行かなければならないので、皆さんより急ぎ足でおります。殆ど休憩なしで・・・(とは言っても、120人など大団体が来たり、登り優先の為、待つことも多くなり、なかなか降ろさせてもらえません)、下山します。
登山口まで車を持ってきて、到着後すぐに中房温泉に入ります。2日分の汗を流し、再びパワーチャージです。昼食を地蕎麦と郷土料理を食べさせてくれるお店で済まし、安曇野の「いわさきちひろ美術館」を訪れ、満喫です。 感想会は「姥捨S.A」で行いました。
 人は、様々な体験を経て体に感覚の記憶が作られていきます。
人生の分岐的に遭遇したり、選択に迫られる時など、
今までの体験などが騒動員して推進する力となったり、判断する力となっていきます。
初めての体験に対して、人はその人独特の構えを見せます。
その構えが、体験を増やす(チャレンジ)方向に働くものなら年々体験と共に人生も豊かになっていきます。
しかし、体験を禁止する、もしくは、不快にさせるものなら、
その自分の構えに気づいて、快適に行動できるものにコントロールしなければ不快が増え、人生が貧しくなってしまいます。 
自然探索WSでは、まずは自分のパターンに気づく為にチャレンジしてみてください。
パターンに気づいたら、良い方向にいく様、今ここでの自分をコントロールしてみてください。
そして、練習を重ねて行くうちに快適な生き方が自分のものになっていくのです。

自然探索WSは、皆さんの心のあり方や人間関係など、実際の場面を通して観察して頂き、
快適な人生がつくれる為のお手伝いしています。