THSC自然探索

湯の丸山  標高2,101m  標高差 約381m  歩行距離 約4.5km  2012/3/11 yahoo地図 

湯の丸山は一年を通して気軽に登れる人気の山で、初夏のレンゲツツジ鑑賞期間はリフトも運行しています。湯の丸高原から高峰高原付近は標高2,000m級の山々があり、地蔵峠はすでに1,720mもありますので湯の丸山(標高2,101m)へは難なく登れます。

 今年のスノーハイキングは、天候と雪の具合を見て昨年6月に行った「湯の丸山」へ行く事になりました。冬山はお天気が良ければ最高の景色が見られます。今日の自然探索も大変運が良く、昨日までは雪が降っており、明日からはまた崩れるという「この日だけが晴れている!」暖かい日差しの雪山が堪能できました。
 関越道から信越道に入り、小諸インターでおります。8時半、最後の集合場所、道の駅「雷電胡桃の里」でみのりちゃんと合流し、全員そろって湯の丸山へ向かいます。前日まで数日間雪がどっかりと振り続けたので、道中は雪だらけです。まだ、この時点では湯の丸山はガスがかかっている様子です。地元のみのりちゃんが「朝霧は、絶対晴れる証拠よ」と皆の心を元気にさせてくれます。みのりさんは、いつも皆の心のサポーターです。仕事が忙しく、本日は、参加か仕事か悩みに悩み抜いて、こちらを選んできてくれました。(一同、感激!)
 地蔵峠の花紋さんで、スノシューとストックを借ります。レンタル時に一同、花紋さんの手作りソフトクリームにくぎ付けになっており、この時点で、下山後にここでソフトクリームを食べるという誓いを個々にされていたようです。(既にメニューを選らんでいる人がいました)スキーヤーがスイスイと滑ってくる中、スキー場の左端をえっちらおっちらと登っていきます。私たちの姿をスキーヤー達がとても不思議そうに眺めていますが、メンバーは最初からいきなりの急坂に初めてのスノーシュ―ですから、そんなこと気になる余裕がある人は誰もいません。マリーは、いきなりの急坂に、これからのコースに恐怖を感じているような表情をしていました。
 何人かのスキーヤーに「どこへいくのか」とか「山頂までどれくらいかかるのか」と聞かれました。気軽に楽しく滑り落ちていくスキーヤーからすれば、楽しそうに登っていくメンバー達は得たいの知れない団体に見えるのでしょうね。 スキー場を過ぎると湯の丸山登山口までは、6月になると見事なツツジが咲く平らな高原になっており、その先には、これから登る「湯の丸山」がまあるいお椀をかぶせたような形でハッキリと目標が見え、気持ちが落ち着きます。また、晴れ渡る青い空に真っ白な「湯の丸山」の美しさに魅了され、元気を復活です!昨年、ツツジの時期に参加した信笑は、季節によってこんなにも違う山になるんだと感動です。どっちの山が好きかは、わかりません。
 クマ避けのベル?  鳴らし様がない鐘なので、クーミンは、ストックで叩いて鳴らしていました。 みのりさんは、久しぶりの参加ですが、レギュラーのクーミンを追い越して、豪快に登ってきます。
 途中、やや年配の団体さんがのんびり歩いていて、その都度立ち止りペースがつかめないので、追い越すことにしました。メンバーは、少々弱気でしたが、追い越してみると、ペースがつかめて楽になったという感想が多かったです。のんびり歩くのは一見楽そうに見えるのですが、意外と疲れるのですね。
 いくつもの足跡やクロスカントリーの跡が見えます。標高が上がると、周囲の景色が良くなってきました。景色を見ながら、真っ白な雪山を登る滅多にできない経験に、メンバーは楽しみを味わいながら登っていきます。
 2101m、「湯の丸山」山頂です。周囲の山々が良く見えますが、雲が多く、ここだけが雲が一つもありません。皆さんの心が不安のない晴れ晴れした状態なので、強運になっているようです。
 昨年登った「烏帽子岳」方面に向かって、恒例の「ヤッホー」です。登頂後のこれは、みなさん病みつきみたいです。特にくーちゃんは、この時を楽しみに待っているみたいです。この時は、理性をおいて、感性を豊かに表現するので、元気になるのです。
 西峰の山頂へ行き、白根山方面の眺望を楽しんだ後、東峰と西峰のコルの風のない日だまりを見つけ、新雪を皆でぐるぐると踏み固め、食事処をつくります。本日は、信笑がサムゲタンを皆にご馳走してくれました。雪山での暖かい食べ物と信笑の優しさに感動です!マリーは、持参したおにぎりが冷えて固くなっていたので、雪山は食べ物の工夫が必要だ、と学習をしておりました。
 下山時は、登りよりも傾斜が急に見えます。マリーは腰が引け、みのりさんは「一層のこと、おしりですべっちゃえ!」と、信笑は本気で転がった感じです。くーちゃんは地道に下り、くーみんは登りは大変なのに下りはいつも余裕です。
高原にもどり、誰も踏み込んでいない真新しい雪に寝ころびます。天使の羽根?の人跡をつくり満足するメンバーです。
 【天使の羽根】↑ スタート地点の花紋さんに戻り、無事達成のバンザイです!
レンタルスノーシューを脱ぐや否や、皆さんの心はソフトクリームに向かっています。色々なトッピングがあり、迷いに迷ってゲット!心地良い疲れに味覚も満たされ、充実感を堪能です。本日の温泉は、皆さんが頑張って早い下山となったので、やや足を伸ばし、東御市の「明神館」へ行きます。高台より浅間山を見ながら源泉のよいお湯に疲れて、心も体も疲れをとります。
昨年に続く、スノーハイクとなりました。お天気に恵まれ、真っ白な雪山と真っ青な空の美しさに感動です。人生初体験の雪山はいかがだったでしょうか。私たちの脳は、新しい事に強い刺激を感じます。それを恐怖や心配と結びつけるか、わくわく感と結び付けるかで人生は大きく分れます。是非とも、わくわく感を学習してください。人間は学習できる生き物ですので、少しコントロールして何度か良い感情を体験をさせていくと新しいことに挑戦しやすくなります。体験は私たちに豊かさを与えてくれます。
 自然探索ワークは、認知行動療法を用いたセルフコントロール力と集団でのソーシャルスキルを高めることを目的にしています。元気に逞しく生きたい方にお勧めです。心が元気になれない人も参加OKです。(治療中の方は、ドクターの許可を頂いてください)

 皆さんの快適な人生づくりを心より応援しています。 一人ひとりが自分の安全を確保し、無事に帰ってこられた事を、心より感謝申し上げます。。