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自由を勝ち取った女性が贈る、 心の内の素直な気持ちをまっすぐな言葉で綴った詩集。 書籍詳細 : 愛と幸せを探す旅 - 文芸社へリンク |
『出版の夢が叶うまで』
2009年秋、妙義グリーンホテルで行われた秋の宿泊研修の中で、こんな質問項目がありました
。
「100万円あったら、あなたは何に使いますか?(貯金以外で)」
心の片隅に出版という言葉はあったのですが、
それを開示することが、その時はまだできませんでした。
「受講料に使いたい」と、それも本心だったのでグループの発表の時に話したら、
リーダーだった滑川さんが「いっぱい聞けますね」と優しく笑ってくれたのが昨日のことのように思い出されます。
宿泊研修でエネルギーをアップして来た私は、「あなたも出版の夢を叶えませんか」という新聞広告を見て、どきどきしながら出版社に電話をかけました。
とりあえず原稿を送ってください、ということでした。
売れる見込みがあれば出版社で費用を負担してくれるということでしたが、原稿を見てもらった結果は費用は自分持ち(自費出版)、そして提示された金額はハードカバーの装丁で200万円だったため、費用が捻出できず、その時はお断りさせていただきました。
自分は今、住宅ローンに教育ローンのダブル・ローンを抱えていて、ローンを組んでまで出版することはできないと伝え、それで終わりだと思っていたら、2010年の夏、出版社から電話があり、文芸社セレクションとして文庫サイズの本を出版する企画があり、費用も安くおさえられるのでどうですか、と言われました。金額は95万円でした。
ちょうど子どもが専門学校を卒業し、無理をすれば費用を捻出できそうな気がしましたが、「そんな大金を使うのは良くない」と自分の制止する声も聞こえて、すぐにお返事ができませんでした。
出版社の方が「Aランクであればこちらで費用を負担することができましたが、
僕はあの時、Bマルをつけたんです」。
その言葉に背中を押され、私は少し考えを変えてみました。
お金がたまったら出版すると言っていて、ある日突然死んでしまったら後悔しませんか?と自分に聞いてみました。後悔すると思うと自分が答えました。
常識的に考えればボーナスは借金の繰り上げ返済に回すべきだと今も思いますが、
私は夢を叶えて死にたいと思ったので、ボーナス3回分を出版費用に回すことにして、
分割払いにしてもらい、1年半かけて出版社に代金を支払いました。
本当なら2012年の秋に本ができているはずでしたが、
お金を払ったあとで私は少し怖じ気づきます。
こんなこと書いていいのかな…。
こんな本出していいのかな…。
原稿を加筆修正したいと伝えてOKと言われてから、時間がどんどん過ぎて行きました。
私は思いきって講座の中で出版の予定があること、原稿が滞っていることを話しました。スポットライトにも書きました。カウンセリングの時にも先生に聞いてもらいました。
もう後には引けない…。
スポットライトに書いちゃったし、お金も払ったし(返って来ないし…。)
2013年夏、私は思い出の妙義グリーンホテルにひとりで出掛け、
何とか原稿を仕上げて出版社に送りました。
4年がかりでこぎつけた出版でした。
一冊の本ができるまでには、こんなにもたくさんの人が関わってくれるのだ…
というのが一番の実感です。本当にありがたいことだと思いました。
私にとって詩を書くことはセルフ・カウンセリングでもあり、先生がいつもおっしゃる「話す」と「離れ」ていき「手放す」ことができるようになる、ということを実感しています。
書いてふっきれたのか、ふっきれたから書けたのか、よくわかりませんが自分の中にあったつらさをずいぶん手放せたような気がしています。
田嶋陽子先生は宿泊研修の時には「大好きだけどテレビの中の人」でした。
親しくお話しさせていただけるようになり、
自分の本の帯にメッセージをいただけるとは本当に夢にも思わなかったので、
何が起こったのか自分でもよくわからないくらい不思議な気持ちがしています。
斎藤先生の心理学に出会った2007年から、私の人生は好転しっぱなしです。
本当にありがとうございました。 秋野 桜子